蛙化現象とは？意味と由来、なりやすい人の特徴、治し方まで完全解説

好きな人と両思いになれたのに、何だか気持ち悪くなってしまった…。

両思いになった瞬間に嫌悪感を感じたり、好きだった恋人のことが突然嫌になってしまったり…。

蛙化現象に陥ってしまったら、自分でも戸惑って悲しくなってしまいますよね。

今回の記事では、蛙化現象の特徴や治し方まで詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧になってくださいね。

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蛙化現象とは？意味と由来

最近よく耳にする蛙化現象。色々な考え方があって、結局厳密にはどのような意味なのか分からないという人も多いのではないでしょうか？

まずは、蛙化現象の意味と由来について、おさえていきましょう！

• 蛙化現象の読み方と意味
• 蛙化現象の由来・元ネタ
• Z世代の流行語1位にもなった蛙化現象。なぜバズった？
• 蛇化現象（へびかげんしょう）もある

蛙化現象の読み方と意味

蛙化現象は、「かえるかげんしょう」と読みます。

本来の意味は、意中の人の自分への好意が分かったとたん、嫌悪感を感じる現象のことです。しかし、最近Z世代の若い人達の間では、「好きな人の些細な行動やしぐさによって気持ちが冷めてしまう」という意味で流行しました。

そのことによって、蛙化現象は「些細なきっかけで好きな人への気持ちが突然冷めてしまう」という元々の意味より少し広い意味合いで使われるようになりました。

蛙化現象の由来・元ネタ

蛙化現象という呼び方の由来は、『カエルの王様』というグリム童話から来ています。

グリム童話『カエルの王様』のあらすじ

『カエルの王様』には、魔法によってカエルの姿に返られた王子様が登場します。その王子様が人間の王女様と接する時間の中で、人間の姿に戻っていくお話です。

美しい王女様は、カエルの姿の王子様への嫌悪感を示したり、王子様が人間の姿に戻ったとたんに仲良くなろうとしたりします。本来は「人を見た目で判断してはいけない」という教訓になるお話ですが、お話の中での王女様の気持ちのふり幅の大きさから、蛙化現象の名称の由来になったと考えられます。

Z世代の流行語1位にもなった蛙化現象。なぜバズった？

蛙化現象という言葉は、2023年上半期Z世代が選ぶ流行語トップに選ばれています。Z世代の間でバズったことによって、蛙化現象という言葉を知った人も多いでしょう。

Z世代から指示を得る女性インフルエンサーの「デート代は男性が奢るべき」という主旨のツイートへの賛否両論の嵐とともに、蛙化現象という言葉がバズることとなりました。

Z世代の専門家は、押し活やSNSの影響により、恋愛対象の相手を理想化しすぎていることが蛙化現象への共感に繋がったと分析しています。

蛇化現象（へびかげんしょう）もある

蛙化現象から派生して、蛇化現象という言葉も登場しています。

蛙化現象が「好きな人のささいな言動で冷める」というものであったのに対し、蛇化現象は「好きな人ならどんな言動も素敵に見える」というものです。

一般的にはダサいとみなされるような行動ですら、好きな人がすれば魅力的に映るという意味を示す言葉として、使われています。

蛙化現象になったらどうなる？特徴

実際に蛙化現象に陥るのは、どのようなときなのでしょうか？

蛙化現象の特徴には、次のようなものがあげられます。

 蛙化現象の特徴

• 好きだった相手に好意を向けられると生理的な嫌悪感が出てしまう
• 相手のことが好きなはずなのに気持ち悪いと思ってしまう
• スキンシップが嫌になるし相手の肌の汚れや唾液が気になる
• そんな自分の心理や行動で自己嫌悪に陥る

好きだった相手に好意を向けられると生理的な嫌悪感が出てしまう

蛙化現象の中には、片思いの相手も自分に好意を持っていると分かった瞬間に嫌悪感を抱くというものがあります。

元々の蛙化現象は、こちらの現象のことを指していました。

恋愛成就を望んでいたはずなのに急に変化してしまう気持ちに、自分でもとまどってしまうでしょう。

両想いになった瞬間好きな気持ちが冷めるのは、典型的な蛙化現象あるあるです。

相手のことが好きなはずなのに気持ち悪いと思ってしまう

片思いであっても恋人であっても、相手のことが好きなはずなのに突然気持ち悪いと感じてしまうのも蛙化現象です。

「私服がダサい」「店員への態度が悪い」など、些細なことが原因となって、蛙化現象に繋がってしまうようです。

はたからみると「理不尽では？」と感じられるようなものも多く、人に相談しにくいことで、一人で悩んでしまうことも少なくないでしょう。

スキンシップが嫌になるし相手の肌の汚れや唾液が気になる

蛙化現象に陥ると、付き合っている相手であってもキスやハグなどのスキンシップに嫌悪感を覚えることもあります。

相手に上手く伝えられずに、苦しんでしまうケースも少なくありません。

そんな自分の心理や行動で自己嫌悪に陥る

蛙化現象になると、自分でも自分の気持ちの変化に混乱してしまいます。

恋人本人にも伝えづらく、周囲の人の理解を得られないようなことも多いことから、一人で抱え込んでしまう人も多いのです。

実際に自分でもどうしようもないのに、自分でも自分を責めなければいけないのは、つらい状況ですよね。

蛙化現象になりやすい人の特徴・原因

それでは、どうして蛙化現象に陥ってしまうのでしょうか？

蛙化現象になりやすい人というのも存在します。

そんな風に悩んでいたら、当てはまる項目があるかもしれません。ぜひ一つずつ確認してみてください。

 蛙化現象になりやすい人の特徴・原因

• 恋愛経験が少ない
• 両想いになるまでの過程に重きを置いている
• 自己肯定感が低く自分に自信がない
• 理想が高く現実とのギャップが大きい
• 自分にも相手にも厳しい完璧主義
• 推し活に本気すぎてガチ恋している

恋愛経験が少ない

蛙化現象とは、恋愛経験が少ない人が陥りやすい現象であると言われています。

これまであまり恋愛をしてきていないために、恋愛への理想が大きくなりすぎている可能性が高いです。また、恋愛に慣れていないために、最初のうちにスキンシップに嫌悪感を抱いて蛙化現象となるケースも考えられます。

両想いになるまでの過程に重きを置いている

また、両想いになるまでの過程を重視している人ほど、蛙化現象になりやすいとされています。

現在では蛙化現象は男女ともに発現する症状だと分かっていますが、以前は女性特有の象徴だと言われていました。これは、女性の方が恋愛の過程を重視する傾向があるためだと考えられます。

両想いというゴールまでの過程を楽しんで、目標を達成すると気持ちが冷めてしまうのです。

自己肯定感が低く自分に自信がない

蛙化現象とは、自分に自信がない人が発現しやすい現象でもあります。

自己肯定感が低いと、そんな自分を好きになってくれた相手のことも低く見てしまいがちです。

自分への自信のなさが、自分に好意を向けてくれた人への魅力も失わせてしまいます。

理想が高く現実とのギャップが大きい

また、理想が高いことが蛙化現象の原因となっていることも考えられます。

好きな相手のことは美化して考えてしまいがちですよね。けれど、それが過剰になると現実とのギャップにがっかりして、気持ちが冷めてしまうのです。

恋愛経験が少ない人が蛙化現象に陥りやすいのも、理想が高くなりがちなためです。

自分にも相手にも厳しい完璧主義

また、完璧主義な人も蛙化現象になりやすいです。

考え方が理想が高い人と近いですが、完璧主義だと自分だけでなく相手にもパーフェクトな状態を求めてしまいがちです。

実際には、そんなに完璧な人間はいませんよね。そのギャップを目の当たりにしたとき、蛙化現象に陥ってしまいます。

推し活に本気すぎてガチ恋している

Z世代の部分でも言及しましたが、最近流行している推し活も、蛙化現象という言葉が爆発的に広まったことに関係していると言われています。

推しの著名人は、やはり素敵な部分だけがメディアSNSで発信されますよね。それを見て夢が膨らむ訳ですが、そこにガチ恋しすぎると、現実の恋愛とのギャップにがっかりしてしまうでしょう。

実際には、そんなに完璧な人はいませんよね。素敵に演出された推しと現実の恋愛相手を比べることで、蛙化現象になるケースも考えられます。

蛙化現象の治し方・克服方法

実際に蛙化現象に陥ってしまったら、その恋愛は諦めるしかないのでしょうか？

恋愛が成就した瞬間に冷めてしまったり、恋人への気持ちが突然変化してしまったりするのは、自分でも悲しいですよね。

まだ今の恋愛を続けたいのであれば、そこで蛙化現象に陥ったからと言って「もう終わり」と判断して、諦める必要はありません。

蛙化現象の治し方について、確認していきましょう。

 蛙化現象の治し方・克服方法

• 好きな相手に冷めることはよくあると認める
• 自己肯定感を高める
• 相手にも自分にも完璧を求めない
• いろいろな男性のことを知る
• 恋愛から距離を置いてみる

好きな相手に冷めることはよくあると認める

「蛙化現象」という大げさな言葉にすることで、大きなことととらえがちですが、好きな相手に冷める瞬間というのは誰にでもあるものです。

24時間265日相手が変わりなく大好きという人は、存在しないでしょう。一時的に冷めた気持ちが回復することは珍しくありません。

あまり深刻にとらえずに、気持ちの回復を待ちましょう。

そう思うだけで、気持ちはぐっと楽になります。

蛙化現象でなくても、彼氏への気持ちが冷めたという女性が多いものです。

自己肯定感を高める

自分に好意を向けてくれる相手に魅力を感じるためには、自分のことも認める必要があります。

自己肯定感を高めることで、相手を好きな気持ちも維持できるはずです。

自分磨きに力を入れたり、具体的な目標を立てたりしてみてください。大きな目標でなくて、達成可能な小さなもので構いません。達成感を積み重ねていくことで、自然と自分に自信が持てるようになるでしょう。

自分には愛される魅力があって、自分のことを好きな相手にもそれだけの価値があると頭と心で理解することが大切です。

相手にも自分にも完璧を求めない

恋愛に理想や完璧を求めるのを、ひとまず辞めるようにしましょう。

もちろん「こういう風な恋愛がしたい」とワクワク考えることは素敵なことだし、悪いことではありません。

ですが「こうでないと！」と過剰になると、相手も自分も追い詰めてしまいます。

あなたの恋人だけでなく、友達の彼氏や旦那さんも誰も完璧ではありません。そう思うと、パートナーのことを優しい気持ちで愛せますよね。

いろいろな男性のことを知る

蛙化現象に陥らないためには、男性のことを理解することも必要です。

自分の彼氏のことしか知らないと、当たり前のことでも幻滅してしまいがち。映画やドラマの登場人物や推しと比べてしまえばなおさらです。

恋愛関係でなくていいので、たくさんの男性と話をしたり接したりする機会を作るようにしましょう。

そういった部分を知るだけでも、蛙化現象を防ぐのに効果的です。

恋愛から距離を置いてみる

蛙化現象に陥ってしまったら、一度恋愛から距離を置いてみるのも一つの方法です。

蛙化現象に陥るときというのは、視野が狭くなってしまっています。

一度離れることで、外からなら広い視野で物事を考えることができるでしょう。

冷静になれば、気持ちが回復してくる可能性も十分あります。

まとめ

最近話題になっている蛙化現象。友達と笑って話せる範囲ならいいですが、実際に自分の気持ちが急激に変化してしまうと戸惑ってしまいますよね。深刻に考えてしまう場合もあるでしょう。

けれど、蛙化現象は誰にでも起こりうるもので、治し方も存在するので心配しすぎないでくださいね。

冷静に対応して、気持ちが回復するのを待ちましょう。