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光回線とは?特徴・メリット・デメリットを解説!おすすめの光回線も紹介!

光回線は、インターネットの利用が多い方にとって、メリットの大きい通信回線です。しかし、光回線の具体的な仕組みやメリットを詳しくわからないといった方も多いでしょう。

本記事では光回線の概要について、光回線の種類や従来のインターネット回線と光回線の違いなど、初心者の方にもわかりやすく詳しく解説します。

さらに、光回線を利用するメリットとデメリット、自身にあった光回線の選び方、おすすめの光回線4選、光回線を契約する流れについても解説します。
光回線について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

目次

光回線の特徴

そもそも、光回線とは一体何なのかと疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

ここでは光回線の特徴について、わかりやすく紹介します。

光ファイバーを利用した高速インターネット回線

光回線は、光ファイバーと呼ばれるケーブルを利用することで、大量のデータを高速で送受信できる通信回線です。

近年ではコロナ禍により巣ごもり需要が高まっているほか、働き方の多様化にともなってリモートワークが普及しました。一般家庭でリモート会議やオンラインゲーム、動画コンテンツ視聴などの機会が増えており、通信データ利用量が増加傾向にあります。

光回線は、高速かつ安定したインターネット環境が整います。光回線を利用することで、仕事やプライベートでも快適にインターネットの通信が可能となります。

光回線事業者とプロバイダとの契約が必要

光回線サービスには光回線事業者のほか、プロバイダと呼ばれる事業者が関係しています。自宅に光回線を引くときは、2つの事業者それぞれと契約が必要です。

まず、光回線事業者は光回線の物理的な管理や敷設を担う事業者を指します。自宅に光回線を引くうえで必要な工事は、光回線事業者に問い合わせます。代表的な光回線事業者は次のとおりです。

  • フレッツ光
  • auひかり

次に、プロバイダとはインターネット接続サービスを提供する事業者です。正式名称をインターネットサービスプロバイダといい、英語の頭文字を取ってISP(Internet Service Provider)とも呼ばれます。光回線事業者と契約して自宅に光回線を引いただけでは、まだ回線はインターネットに接続されていません

光回線をインターネットに繋げるためには、その権限を持っているプロバイダと契約する必要があります。代表的なプロバイダは次のとおりです。

  • @nifty(ニフティ株式会社)
  • BIGLOBE(ビッグローブ株式会社)
  • OCN(NTTレゾナント株式会社)
  • So-net(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)

光回線の仕組み

光回線は、光ファイバーで光を反射、屈折させてデータを送受信する通信回線を意味します。光ファイバーは石英ガラスやプラスチックで作られた繊維で、光を通すことが大きな特徴です。身近に使われている一例として、商業施設や一般家屋のイルミネーション装飾に光ファイバーが使用されています。

従来の電話回線に比べて、光回線ではより大量のデータを高速で送受信できることがメリットです。また、光回線は電磁波の影響を受けにくい繊維であるため、従来の通信回線よりも通信が安定しており、長距離間のデータ通信に強い点も大きな強みです。

光回線の種類は3つ

光回線サービスは大きく3種類に分けられます。ここでは3種類の光回線サービスについて、それぞれの特徴を紹介します。

NTT東、西が運営するフレッツ光回線

光回線としてもっとも代表的なのは、NTT東日本およびNTT西日本が提供するフレッツ光です。テレビCMや街中の広告でよく見かけるサービスであるため、知っている方も多いのではないでしょうか。

フレッツ光は日本国内で95%の地域に対応しており、すべての都道府県で利用できることが最大の特徴です。一般家庭向けの料金プランはもちろん、店舗やオフィスの利用を想定した法人向けプランも用意されています。

特に法人ニーズに多い、セキュリティを強化して情報漏洩を防ぎたい、来店者が快適に使用できるフリーWi-Fiを整備したいといった点にも対応していることが魅力の一つといえるでしょう。

フレッツ光を利用するには、光回線を提供するNTTのほかにインターネット接続サービスを提供するプロバイダとも契約する必要があります。そのため、NTTの月額費用とプロバイダの月額費用の2つが発生する点に注意しましょう

独自に提供する独自回線

光回線を提供しているのはNTTだけではありません。2015年にNTT社がスタートした光コラボレーションによって、現在は多くの外部事業者が光回線を提供しています。

光コラボレーションとは、NTT以外の事業者がNTT製のフレッツ光を利用することにより、独自の光回線サービスを提供できる仕組みです。光コラボレーションには通信回線事業の経験が豊富なプロバイダが数多く参入しています。

本来、光回線を利用するには光回線事業者とプロバイダの2社と契約する必要がありました。光コラボレーションの導入以降は、光コラボレーションに参入しているプロバイダと契約すれば、光回線とインターネット接続の契約を一本化できます。

契約を一本化すれば、光回線とインターネット接続サービスを別々の事業者と契約するよりも月額費用を安く抑えられるほか、プロバイダ独自のお得な特典を利用できます

光コラボレーションに参入している代表的なプロバイダは次のとおりです。

  • SoftBank光(株式会社SoftBank)
  • ドコモ光(株式会社NTTドコモ)
  • GMOとくとくBB光(GMOインターネットグループ株式会社)
  • 楽天ひかり(楽天モバイル株式会社)
  • So-net光(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)
  • BIGLOBE光(ビッグローブ株式会社)

なお、現在はプロバイダのみならず別業界から光コラボレーションに参入する企業も増えています。具体的なサービスと参入企業は次のとおりです。

  • エディオン光(株式会社エディオン)
  • たよれーるひかり(株式会社大塚商会)
  • IT-Guardians光ブロードバンドサービス(コニカミノルタジャパン株式会社)
  • スマートハイムひかり(積水化学工業株式会社)
  • DMM光(合同会社DMM.com)
  • リコーひかり(リコージャパン株式会社)

電力会社運営の光回線

ここまで紹介した2つのケースでは、いずれもNTTが作ったフレッツ光という光回線が取り扱われています。

3つ目に紹介するのは、電力会社がフレッツ光以外の光回線を提供するケースです。光回線を提供する電力会社は新電力サービス業者、すなわち2016年の電力自由化以降に電力業界に新規参入した小売電気事業者です。

具体的には、次のような電力会社が光回線サービスを提供しています。

  • TEPCOひかり(東京電力)
  • コミュファ光(中部電力)
  • eo光(関西電力)
  • メガ・エッグ(中国電力)
  • ぴから光(四国電力)
  • BBIQ光(九州電力)

電力会社運営の光回線には3つの特徴があります。

1つ目は通信回線の速さです。上記の電力会社はNTT社のフレッツ光の代わりに、各社が独自に製造した電線を通信回線として利用しています。NTT社のフレッツ光と比べると、これらの電力会社の光回線を利用しているユーザー数はまだ少ないため、回線が物理的に混雑しにくいことが特徴です。

2つ目の特徴は、電力会社によって対応エリアが限られている点です。フレッツ光は日本国土の約95%でインターネットに接続できるのに対して、電力会社運営の光回線はその電力会社がカバーしているエリア内でしか利用できません。

電力会社が運営する光回線を利用する際は、自身が住んでいるエリアに対応している電力会社があるかを事前に確認しておきましょう。

3つ目の特徴は、電力会社ごとに独自の特典が用意されている点です。電力会社運営の光回線は、基本的に自宅の電気とあわせて光回線を契約することによってそれぞれの月額費用が割引されます。

他にも、他社から乗り換えるユーザーは特別割引が受けられたり、提携する動画配信サービスを無料で利用できたりと、電力会社によって受けられる特典はさまざまです。

すでに新電力を利用している、または今後新電力への乗り換えを検討している方にとっては、とくにメリットが大きいといえます。

【比較】光回線と他インターネット回線の違い

ここまで、光回線は従来のインターネット回線と比べて大容量のデータを高速かつ安定して送受信できる通信回線であると紹介してきました。

しかし、実際にどのくらい速いのか、どのくらいの費用がかかるのか、回線を利用するのに工事が必要かと疑問を持つ方も多いかもしれません。

ここでは光回線に加え、従来のインターネット回線として代表的なモバイル回線、ケーブル回線、ADSLの計4種類を比較したうえで、それぞれの特徴について解説します。

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光回線モバイル回線ケーブル回線ADSL
サービス会社名NTT東日本、NTT西日本などNTTドコモ、SoftBank、KDDI、SONYなどJ:COMなどNTT東日本、NTT西日本、KDDI、日本テレコムなど
最大速度約1Gbps約700Mbps約300Mbps約50Mbps
平均月額費用【戸建て】
約4,000円~6,000円
【マンション】
約3,000円~5,000円
約3,000円〜4,500円約2,000円〜5,000円約3,000円
工事が必要か必要不要必要場合によっては必要

持ち運び可能なモバイルルーター

モバイル回線はその名のとおり、好きな場所に持ち運んで利用できる無線LANのインターネット回線です。

モバイル回線は国内に点在するインターネット通信の基地局から出る無線電波を伝送路として、インターネットに接続する仕組みです。外出先でも簡単にWi-Fiを利用できる点やエリアによっては5Gの高速通信に接続できる点、利用にあたって面倒な工事が不要な点などがモバイル回線のメリットです。

一方で光ファイバーを用いて大量のデータを高速で送受信できる光回線に比べると、モバイル回線の速度や安定性はやや劣ります。また、モバイル回線には1か月あたりのデータ通信容量に上限が設けられており、規定容量を超えると通信制限がかかる点もデメリットとして挙げられます。

代表的なモバイル回線事業者は次のとおりです。

  • UQ WiMAX
  • ドコモ回線
  • SoftBank回線
  • 楽天回線

テレビ線を利用したケーブル回線

ケーブル回線はケーブルテレビ事業者が提供する通信回線で、ケーブルテレビのテレビ回線を利用してインターネットに接続する仕組みです。ケーブル回線のメリットは、インターネットが利用できるだけでなく自宅で視聴できるテレビ番組が増える点が挙げられます。

ただし、ケーブル回線は上述の光回線やモバイル回線と比べ通信速度が遅い点や、自宅にケーブルテレビの回線を引くのには別途工事の手間と費用が発生する点がデメリットです。

代表的なケーブル回線事業者は次のとおりです。

  • ジェイコム
  • イッツコム
  • 近鉄ケーブルネットワーク
  • スターキャット・ケーブルネットワーク

電話回線を利用したADSL

通信回線技術として古い歴史を持つADSLは、地中に埋め込まれた電話線を利用してインターネットに接続する方法です。インターネットが庶民の間で普及しはじめる2000年代初頭まで、ADSLは代表的なインターネット接続方法として活躍しました。

しかし、ADSLは通信速度が遅いうえに費用も高いため、通信技術の進歩にともなって次第に淘汰されてきました。今では新規でADSLを設置するケースはなく、NTTは2023年1月を目処にADSLサービスを完全終了すると公表しています。

光回線を利用するメリット

光回線は、従来の通信回線であったモバイル回線やケーブル回線と比べてさまざまなメリットがあります。ここでは光回線を利用する主なメリットを4つ紹介します。

大容量データを無制限で利用できる

光回線を利用する大きなメリットは、大量の通信データを無制限に送受信できる点です。

近年はコロナ禍の影響により、仕事が在宅ワークになった方や、外出頻度が少なくなって家で娯楽を楽しむ方が増えました。在宅ワークで参加するオンライン会議や、家で何気なく楽しんでいるオンラインゲーム、動画配信サービスなどの利用には、膨大な量のデータが送受信されています。

従来の通信回線ではデータ容量オーバーによってPCやスマートフォンの画面が静止したり、動作が急にカクカクして使いにくくなったりするケースも少なくありません。

光回線では光の反射や屈折を利用することによって、大容量データの滑らかな送受信が可能になりました。インターネットの利用頻度がますます高まる現代社会において、光回線を利用すればより快適なインターネット環境が整備できます。

通信速度が速くて安定している

光回線は大容量のデータが送受信できる点に加えて、従来の通信回線よりもデータ通信が高速かつ安定している点も大きな強みです。

光回線の平均速度は上り、下りともに約500Gbpsが相場となっており、最大速度が10Gbpsにのぼるケースもあります。通信速度の実測値は、サービス提供元やユーザーの利用環境、利用機器、回線混雑状況などさまざまな要因によって変化するものの、光回線は従来の通信回線に比べて格段に使いやすくなっています。

なお、通信回線の世界ではデータを送信することを上り、データを受信することを下りと呼びます。たとえば、誰かに電子メールを送る、SNSに投稿する、YouTubeに動画をアップする、クラウドにデータを保存する際は上りの回線を使用します。

一方、Webサイトからファイルをダウンロードする、YouTubeやNetflixで動画を視聴する場合に利用する回線が下りです。光回線は上り、下りともに高速通信であるため、データのダウンロードもアップロードもスムーズにおこなえます。

また、光回線は電磁波の影響を受けない光ファイバーケーブルを用いてデータを送受信するため、無線のモバイル回線に比べて通信速度が安定しているのも特徴です。大容量のデータを高速で安定的に送受信できることが光回線の強みです。

光電話、光テレビを契約できる

光回線を契約すれば、インターネットに加えて電話やテレビが利用できるのも嬉しいポイントです。

光回線を提供している事業者の多くは、電話回線サービスやテレビサービスも提供しています。電話回線サービスやテレビサービスはオプション制となっており、光回線の契約時にあわせて契約すれば月額費用の割引や事業者独自の特典を受けられます。

光電話や光テレビは、従来の電話やテレビと比べて基本料金が安く設定されているため、長期的な節約効果が期待できることがメリットです。なお、光電話は従来のアナログ電話から電話番号を引き継げるため、電話番号の変更を知人や仕事関係者に連絡する手間もかかりません。

アンテナ不要でテレビを視聴できる

光回線を契約すると利用できる光テレビは、家にアンテナを設置せずにテレビを視聴できることが大きな特徴です。従来のテレビでは面倒であったアンテナ設置工事の費用や手間は、光テレビでは必要ありません。

その他、アンテナを置かずに済むためベランダを広く使用できたり、落雷や台風などの発生時にアンテナが損傷するリスクを回避できたりと、多くのメリットがあります。

光回線を利用するデメリット、注意点

上述のとおりメリットが豊富な光回線ですが、利用するにあたってはいくつかのデメリットや注意点も存在します。

ここでは、光回線を利用するうえで知っておきたいデメリットを5つ紹介します。光回線の利用を検討している方は、メリットとデメリットの両方をよく理解したうえでどの回線を利用するか決めましょう。

開通工事が必要

光回線を利用するには、光ファイバーケーブルを自宅に引くために開通工事が必要です。開通工事には別途費用がかかるほか、契約者の立ち合いが必要になるケースもあります。

諸事情により家に開通工事を施すことが困難な方やできるだけ手早くインターネットを利用したい方にとっては、光回線の導入コストは負担になるかもしれません。

開通まで2か月かかる場合もある

光回線は開通工事が必須であるため、契約を申し込んでから実際にインターネットが利用できるようになるまでに3週間〜1か月ほどの期間を要します。

引っ越しシーズンで工事が立て込んでいる場合や人気の回線で問い合わせが相次いでいる場合には、申し込みから開通まで2か月ほどかかる可能性もあります。今すぐインターネットを利用したい方には、工事なしで手軽に利用できるモバイル回線がおすすめです。

開通工事は建物に穴を開ける場合がある

光回線の開通工事では、建物の壁に穴を開けるケースもあります。

賃貸物件の場合、所有者や管理会社によっては壁に穴を開けるような工事が認められないケースもあります。賃貸物件に住んでいる方が光回線を導入する際は、開通工事が必要かどうか、必要な場合はあらかじめ物件の所有者や管理会社に工事してもよいかを確認しておきましょう

自宅のみでしか利用できない

光回線は持ち運びできません。したがって、光回線の大容量、高速通信を利用できるのは自宅に限られます。

出先で通信をしたい場合や、仕事の都合で外出頻度が高い方など、自宅以外の場所で安定したインターネットを利用したい方は、光回線以外も含めて検討した方が良いでしょう。自宅などの設置した場所のみでの使用になる点に注意しておきましょう。

契約期間内の解約は違約金がかかる

光回線は契約期間が規定されているケースが多く、契約期間を満了せずにインターネットを解約したい場合は違約金が発生します。解約の理由が引越しの場合は、回線の引越しを実施すれば契約を解約せずに光回線を使い続けられます。

ただし、回線の引越しが適用されるのは光回線対応エリアに引っ越す場合のみです。そのため、転勤が多い方は光回線を契約する際は違約金のリスクに注意しましょう。また、結婚や介護などで引越しを間近に控えている場合も、光回線の新規契約は様子を見た方がよいかもしれません。

光回線の選び方

ここでは実際に光回線を導入したい方に向けて、自身に合った光回線事業者を選ぶために知っておきたいポイントを5つ紹介します。サービス選びに失敗しないためにも、次に紹介するポイントを踏まえて事業者を比較してください。

提供エリア

まず、自身が住んでいるエリアが光回線に対応しているかどうかを確認します。

光回線は提供元事業者によって、利用可能エリアが異なります。自身の住まいに対応した光回線事業者が見つからない場合、そのエリアでは光回線を利用できません。

光回線のなかでもっとも広いエリアに対応しているのはNTT社のフレッツ光で、日本国土のうち95%の地域をカバーしています。自身が住んでいる地域がフレッツ光に対応しているかどうかは、次の公式サイトから確認できます。

最大通信速度の速さ

動画視聴やオンラインゲーム、リモート会議などで日頃から大量のデータ通信を利用する方には、最大通信速度の速い光回線がおすすめです。光回線にはベストエフォートで最大10Gbpsを謳う事業者が多いものの、実際の通信速度は自身の居住エリアやインターネット利用環境、機器などによって異なります。

光回線の最大通信速度を具体的に比較するには、サービスごとに実際のユーザーからの評判をチェックしましょう。自身の利用環境と似ているユーザーがどのような口コミを投稿しているのか、SNSやクチコミサイトなどを参考に調べてみてください。

プロバイダのキャンペーンや特典

複数のプロバイダで悩んでいる場合は、プロバイダごとにキャンペーンや特典の内容を見比べると効果的です。光回線を取り扱うプロバイダは各社オリジナルの特典を用意しているため、自身にとってメリットの大きい特典を提供しているプロバイダを選ぶとよいでしょう。

サポートやオプションの豊富さ

光回線事業者を見比べる際、初期費用や月額費用のほか、サポート内容やオプション契約の豊富さも確認しましょう。

プロバイダによってはインターネット回線をまとめて契約すると、よりお得な電話回線サービスやテレビ回線サービス、スマートフォンとのセット割引などが用意されています。これらのサポートやオプションの利用も考慮したうえで、事業者ごとの費用対効果を比較しましょう。

スマートフォンとのセット割

光回線事業者のなかには、インターネット回線とあわせてスマートフォンを契約すると、それぞれの月額費用を安く抑えられるサービスを用意している事業者もあります。スマートフォンの乗り換えを検討している方は、光回線の開通とスマートフォンの新規契約を同じ事業者に依頼すれば大幅な費用削減が可能です。

スマートフォンとのセット割引を実施している光回線事業者は、次のような事業者が代表的です。

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ドコモSoftBankauUQモバイルY!mobile
セット割引サービス名ドコモ光セット割おうち割 光セットauスマートバリュー自宅セット割おうち割 光セット(A)
セット割が適用できる光回線ドコモ光SoftBank 光auひかり、ASAHIネット、au one net、BIGLOBE、他多数auひかり、@nifty光、ビッグローブ光、他多数SoftBank 光
割引金額シミュレーションhttps://www.docomo.ne.jp/charge/simulation/gigaho_gigalite/https://softbank-hikari.jp/simulation/https://auhikari-net.com/simulation/https://www.uqwimax.jp/mobile/simulation/https://www.ymobile.jp/plan/discount/hikarisetwari/

IPv6(v6プラス)対応

光回線の安定性を比較するうえでは、IPv6やIPv4を理解しているかが鍵になります。IPv6に対応した回線の方が回線混雑時でも速度低下せずにインターネットを利用できます。

IPvはInternet Protocol Versionの頭文字を取った専門用語です。Internet Protocol(通称IP)は、簡単にいうとインターネットで通信するためのルールを意味します。

IPが定める代表的なルールに、IPアドレスの管理があります。IPアドレスは、スマートフォンやPCなどインターネットデバイスごとに割り振られる識別番号です。手紙(通信データ)を自宅(利用デバイス)に届けてもらうには、住所(IPアドレス)が必要と考えると理解しやすいかもしれません。

IPv6とIPv4では、割り振れるIPアドレスの数が異なります。従来のIPv4で割り振れるIPアドレスの数は2の32乗、およそ43億個です。43億個と聞くと膨大な数に思えますが、現代社会ではインターネットの普及に伴ってすでに43億個近くのIPアドレスが割り振られており、IPアドレスが不足しています。

そこで新たに誕生したIPがIPv6です。IPv6では2の128乗、約340澗(かん)個のIPアドレスを割り振れます。340澗とは実に、340兆を1兆倍した数をさらに1兆倍した数です。従来のIPv4が割り振れるIPアドレス数が約43億個であったのを考えると、IPv6が割り振れるIPアドレス数がいかに膨大かがわかります。

IPv4ではIPアドレス数が枯渇してきたため、新たなIPアドレスの割り振りに時間がかかりやすく、結果としてインターネット通信が混雑しやすくなります。

IPv6ではほぼ無限にIPアドレスを割り振れるため、今後さらに世の中のIoT化が進んだとしてもスムーズなインターネット接続が可能です。これから光回線を導入する場合は、IPv6に対応したプロバイダを選びましょう

【人気】おすすめの光回線4選

ここでは光回線の新規開通を検討している方に向けて、おすすめの光回線4選を紹介します。それぞれメリットや特典が異なるため、自身のライフスタイルに合った光回線を探しましょう。

ドコモユーザーならドコモ光

ドコモのスマートフォンを利用している方が光回線を導入する場合、NTTドコモ社が提供するドコモ光がおすすめです。ドコモ光は最大10Gbpsの超高速プランを利用できるほか、ドコモユーザーは月額費用が1,000円割引されたり、回線開通後にdポイントが付与されたりする点も大きなメリットです。

運営会社株式会社NTTドコモ
戸建ての月額費用5,720円〜7,920円
マンションの月額費用4,400円〜5,720円
契約期間2年定期契約 or 契約期間なし
最大速度10Gbps
スマートフォンセット割あり
キャッシュバックあり(42,000円分)
工事費【戸建て】約19,800円
【マンション】約16,500円
Wi-Fiルーター無料レンタルあり
※料金はすべて税込表示です。

SoftBankユーザーならSoftBank光

SoftBank光はSoftBankのスマートフォンを利用している方におすすめです。SoftBankユーザーは月額費用が1,000円安くなります。また、他社の通信回線からSoftBank光に乗り換える際に発生した違約金と、撤去工事費用が最大100,000円まで補填されるサポートも付いています。

運営会社SoftBank株式会社
戸建ての月額費用5,170円〜6,380円
マンションの月額費用4,180円〜6,380円
契約期間2年自動更新プラン or 5年自動更新プラン
最大速度10Gbps
スマートフォンセット割あり
キャッシュバックあり(最大111,400円分)
工事費0円〜26,400円
Wi-Fiルーター無料レンタルあり
※料金はすべて税込表示です。

auユーザーならauひかり

ドコモ、SoftBankと肩を並べる大手通信キャリアのauも、光回線サービスとしてauひかりを提供しています。auひかりの大きな特徴は、一都三県ではKDDI社が独自に整備した光ファイバー網を利用し、その他のエリアではフレッツ光の運営元であるNTT社から借りた予備回線を利用している点です。

2種類の回線を使用することによって、全国各地で高速かつ安定したインターネット接続を実現しています。その他、auユーザーは毎月の通信費用が1,000円安くなる特典も用意されています。

運営会社KDDI株式会社
戸建ての月額費用6,160円
マンションの月額費用4,730円
契約期間3年プラン or 2年プラン or 契約期間なし
最大速度10Gbps
スマートフォンセット割あり
キャッシュバックあり(最大131,000円分)
工事費【戸建て】41,250円
【マンション】33,000円
※実質無料サービスあり
Wi-Fiルーター無料レンタルあり
※料金はすべて税込表示です。

月額費用最安値クラスGMOとくとくBB光

とにかく月額費用を安く抑えたい方には、GMOとくとくBB光がおすすめです。最大の特徴は、ここまで紹介したプロバイダの中でもっとも安い月額費用です。

また、GMOとくとくBB光の料金プランには基本工事費、フレッツ光回線利用料、プロバイダー利用料まですべての費用が含まれているため、月々の収支計画を立てやすいのもメリットです。

ただし、上述した3社とは異なりスマートフォンセット割引が用意されていません。スマートフォンとあわせて光回線を契約したい場合は、他社のサービスを検討しましょう。

運営会社GMOインターネットグループ株式会社
戸建ての月額費用4,928円
マンションの月額費用3,883円
契約期間契約期間の縛りなし
最大速度公式サイトに記載なし
スマートフォンセット割なし
キャッシュバック21,000円分
工事費26,400円
※実質無料サービスあり
Wi-Fiルーター無料レンタルあり
※料金はすべて税込表示です。

光回線を利用する手順と方法

光回線を利用する手順はとてもシンプルです。ここでは光回線の導入プロセスを3つのステップに分けて解説します。スムーズに光回線を使いはじめられるよう、申し込みから開通工事までの流れをあらかじめ知っておきましょう。

1:光回線を公式サイト、代理店より申し込む

光回線サービスを利用する事業者が決まったら、事業者の公式サイトから契約を申し込みます。申し込み方法にはWeb申し込みと電話申し込みの2種類があり、24時間受付のWeb申し込みが一般的です。

不明点や疑問などを担当オペレーターに直接聞きたい場合は、電話申し込みがおすすめです。

2:工事日の調整、立会い

Web申し込みの場合は申し込みフォーム記入時に、電話申し込みの場合はオペレーターとの通話時に工事日程を調整します。工事まで時間がかかる場合もあるため、できるだけ早めに申し込みましょう。

また、事業者の都合や契約者の設備環境によっては工事の立会いが必要なケースもあります。立会いの有無については、問い合わせ時に必ず確認しておきましょう。

3:設定完了後、利用できる

工事日当日は実際の工事に取り掛かります。一般的に、光回線の開通工事にかかる所要時間は1時間弱です。工事完了後、事業者から受け取る設定ガイドを参照しながら通信機器の初期設定を済ませれば、光回線の利用を開始できます。

光回線に関するよくある質問

ここでは光回線に関してよくある質問3つをピックアップして解説します。新たに光回線を導入する際、役立つ情報ばかりです。光回線に興味のある方、導入を検討している方は、是非確認しておきましょう。

光回線工事の完了までモバイルWi-Fiをレンタルできるサービスはありますか?

事業者によっては、光回線が開通するまで無料でモバイルWi-Fiをレンタルできるサービスがあります。光回線事業者を選ぶときは、モバイルWi-Fiのレンタルサービスを実施しているか事前に確認するとよいでしょう。その際、無料のサービスかどうかもチェックしましょう。

ONUとは何ですか?

光回線を利用する際は、ONUと呼ばれる通信機器が必要です。ONUは正式名称をOptical Netowork Unitといい、日本語では光回線終端装置と呼ばれます。

ONUは光ファイバーから送られる光信号をデジタル信号に変換するための機器です。光ファイバーを伝って送られる光信号は、そのままではスマートフォンやPCに接続できません。ONUを用いて光信号をデジタル信号に変換することによって、はじめてスマートフォンやPCなどのデバイスにインターネットを繋げられます。

他社光回線からの乗り換えは工事費用がかかりますか?

光回線事業者から別の光回線事業者へ乗り換える際は、工事費用がかかるケースとかからないケースがあります

次の項目に当てはまる場合は、光回線の乗り換えに工事が必要です。

  • 光コラボレーション事業者間の乗り換えではない場合
  • 転居等により新たに光回線を引く必要がある場合

しかし、次のようなケースでは乗り換え時に工事の必要はありません。

  • 光コラボレーション事業者間で乗り換える場合
  • すでに自宅に光コンセントが敷設されている場合

まとめ

本記事では、光回線の仕組みと種類、従来のインターネット回線と光回線の違い、光回線のメリットとデメリットについてまとめて紹介しました。さらに記事後半では、光回線を選ぶポイント、おすすめの光回線サービス4選、光回線契約の流れについても解説しました。

大容量のデータを高速かつ安定して送受信できる光回線は、インターネット消費が増える現代人にとってメリットの大きい通信回線です。光回線の契約を検討している方は、本記事の内容を参考にしながら自身に合った光回線サービスを探してみてください。

<参考>
ドコモ光
SoftBank光
au光

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